PRODUCT INFORMATION

精密加工部品でも、めっきしろが不要

機能特性

処理可能最大寸法(mm)

200×300×1000

特長

  1. めっき厚(1~3μm)が薄くても黒色皮膜の中では、耐食性が良い。
  2. 塩水噴霧試験(JISZ2371)100時間で変色・腐食がありません。
  3. 機械加工時にめっき代を考慮する必要がない。
  4. 下地めっきなしに直接ハイブラックをつける適用素材 鉄・ステンレス・銅等。
  5. 太陽光を効率よく吸収し、しかも赤外線の放射がきわめて少ない。低反射皮膜(反射率:3~4%)で、光選択吸収性皮膜(吸収率α:0.98・放射率ε:0.066)として優れています。
  6. 塗料密着性が良い(塗装の下地として非常に優れている)。
  7. 耐熱性は、500℃まで外観の変化が無く、590℃前後でやや灰色がかかってくる。

用途

精密ハメアイ部品。
半導体製造装置・液晶製造装置。
カメラの内外装部品。
熱吸収性皮膜を利用した、電機部品におけるシールドケース。
ソーラーシステム吸収パネル。

TEST DATA各種テストデータ

耐薬品性

試験方法

酸・硫酸・硝酸・燐酸・酢酸・水酸化ナトリウムの(20%)溶液に各々浸漬し皮膜が溶解するまでの時間

結果

薬品名 皮膜が溶解するまでの時間
塩酸 1分
硫酸 10分
硝酸 7時間
燐酸 30時間
酢酸 50時間以上
水酸化ナトリウム 50時間以上

表面硬度

表面硬度:一般的には、Hv200~250程度と言われています。

参考資料

ハイブラック・黒色酸化皮膜・亜鉛黒色クロメートについて

処理名 ハイブラック 黒色酸化皮膜 亜鉛黒色クロメート
対象物 鉄鋼・ステンレス・
銅及び銅合金
鉄 鋼 鉄鋼・銅及び銅合金
防錆力 100Hr以上 1~2Hr 150~200Hr
標準膜厚 1~3μm 1μm以下 8~15μm
電気
伝導性
あ り な し な し
耐熱性 500℃で変退色なし 200℃で変退色なし 100℃で変色・クラシック発生
耐摩耗性 *1) 25% 30% 40%
特 色 めっき厚が薄くて
耐食性に優れている。
皮膜厚が薄い、
耐食性が非常に悪い。
耐食性に優れている。

*1) ハイブラック・黒色酸化皮膜・亜鉛黒色クロメートのそれぞれの試験片を、スガ式摩耗試験機によって、荷重400gにおいて400回左右にうごかした後の素地露出面積の割合を調べた。試験片はそれぞれ軟鋼板上に直接処理した。