ハイブラックⅡPRODUCT INFORMATION
RoHS指令に対応した低温黒色クロムめっき
機能特性
処理可能最大寸法(mm)
200×300×1000
特長
- 1~3μm程度と薄膜処理が可能です。また、良好な耐食性を示します。
- 塩水噴霧試験(JISZ2371)100時間で変色・腐食がありません。
- 薄膜であるため機械加工時にめっき代を考慮する必要がありません。
- 下地めっきなしに直接ハイブラックを処理する事も可能です。(適用素材 鉄・ステンレス・銅等。)
- 油・グリースや塗膜などとの密着性が良好です。
- 耐熱性は、500℃で加熱しても外観の変化はありません。
-
RoHS指令に対応した処理です。
※洗浄により6価クロムを除去しているため、製品形状によっては対応できない場合がございます。詳細についてはお尋ね下さい。
用途
精密ハメアイ部品。 |
半導体製造装置・液晶製造装置。 |
カメラの内外装部品。 |
熱吸収性皮膜を利用した、電機部品におけるシールドケース。 |
ソーラーシステム吸収パネル。 |
TEST DATA各種テストデータ
耐薬品性
試験方法
酸・硫酸・硝酸・リン酸・酢酸・水酸化ナトリウムの(20%)溶液に各々浸漬し皮膜が溶解するまでの時間
結果
薬品名 | 皮膜が溶解するまでの時間 |
塩酸 | 1分 |
硫酸 | 10分 |
硝酸 | 7時間 |
リン酸 | 30時間 |
酢酸 | 50時間以上 |
水酸化ナトリウム | 50時間以上 |
表面硬度
表面硬度:一般的には、Hv200~250程度と言われています。
参考資料
ハイブラック・黒色酸化皮膜・亜鉛黒色クロメートについて
処理名 | ハイブラック | 黒色酸化皮膜 | 亜鉛黒色クロメート |
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対象物 | 鉄鋼・ステンレス・ 銅及び銅合金 |
鉄 鋼 | 鉄鋼・銅及び銅合金 |
防錆力 | 100Hr以上 | 1~2Hr | 150~200Hr |
標準膜厚 | 1~3μm | 1μm以下 | 8~15μm |
電気 伝導性 |
あ り | な し | な し |
耐熱性 | 500℃で変退色なし | 200℃で変退色なし | 100℃で変色・クラシック発生 |
耐摩耗性 *1) | 25% | 30% | 40% |
特 色 | めっき厚が薄くて 耐食性に優れている。 |
皮膜厚が薄い、 耐食性が非常に悪い。 |
耐食性に優れている。 |
*1) ハイブラック・黒色酸化皮膜・亜鉛黒色クロメートのそれぞれの試験片を、スガ式摩耗試験機によって、荷重400gにおいて400回左右にうごかした後の素地露出面積の割合を調べた。試験片はそれぞれ軟鋼板上に直接処理した。