レジフレム®PRODUCT INFORMATION
高離型表面処理
機能特性
処理可能最大寸法(mm)
350×800×800
特長
- 特殊なめっき膜にフッ素樹脂を含浸するため、厚いフッ素樹脂層を強固に保持しています。
- 独自工程を追加し、従来技術よりもさらにめっき膜とフッ素樹脂層との密着性が向上しました。
- 無電解めっきと同等以上の耐食性を有しています。
- 複雑な形状への処理が可能です。
- 食品衛生法、食品添加物等の基準に合格しています。
特性
耐久性 | めっき膜とフッ素樹脂層が強固に密着しているため、フッ素樹脂層が剥がれにくく耐久性が向上します。 |
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非粘着性(離型性) | 最表面がフッ素樹脂層のため、相手材との非粘着性が高く、金型に処理した場合は弱い力で離型させる事が可能です。 |
環境対応 |
RoHS、REACHなどの各種環境規制に対応しています。 また、PFASの一種であるPFOS、PFOAを含有していません。 (レジフレムだけではなく、弊社では全ての処理種でPFOS、PFOAフリーを達成しています。詳細はこちら) |
精 度 | あらゆる形状に対して均一な成膜が可能です。(指定膜厚の±10%) |
素 材 | 様々な素材に処理が可能です。詳細についてはご相談下さい。 |
用途
包装機械用部品 | ヒートシール、ホッパー、ヒーターブロック、マンドレル、ローラー、エンドシーラー、プレート、シリンダー、カッターなど |
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食品機械部品 | 攪拌軸、シリンダースリーブ、リングノズルなど |
製薬機械部品 | ポケットローラー、ディスクトレイ、スラットバー、錠剤計数器など |
その他 | ウレタン樹脂成形金型 |
TEST DATA各種テストデータ
連続成形時間
試験方法
実際の金型でウレタン樹脂およびエラストマー樹脂を連続成形し、再処理となるまでの時間を測定した。
結果
ウレタン樹脂成形
従来処理:40時間 → レジフレム:100時間(2.5倍)
エラストマー樹脂成形
従来処理:40時間 → レジフレム:230時間(5.8倍)
どちらの樹脂に対してもレジフレムによってメンテナンス周期が延長が可能に。
※成形条件や樹脂の種類によって耐久時間は異なります。
耐溶剤性
試験方法
50*50mmの鉄プレートに従来処理およびレジフレム処理を行い、シンナーによる拭き取り試験を行った。
その後マイクロスコープにより300倍で拡大観察を行った。
使用機器:マイクロスコープVHX-6000
結果
従来処理:表面が変質し白色化した。
また、拡大観察によってフッ素樹脂層の脱落が確認された。
レジフレム:表面が変質せず白色化しなかった。
また、拡大観察でも変化は確認されなかった。
皮膜特性
試験方法
接触角 :水滴を2μL滴下し、表面と水滴との接触角度を測定
硬度 :ナノインデンテーション試験機により硬度を測定しHVに換算
非粘着性 :テープ(ゴム系接着剤)を引き剥がす際の荷重を測定
動摩擦係数:往復式摩擦摩耗試験機により相手材をSUJ2として測定
一般的なフッ素樹脂塗装とレジフレムを上記4試験にて比較した。
結果
処理名 | 接触角 | 硬度(HV) | 非粘着性(N/cm) | 動摩擦係数 |
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フッ素樹脂塗装 | 111° | 4 | 0.32 | 0.20 |
レジフレム® | 115° | 85 | 0.09 | 0.14 |