フォスブラック®ⅢPRODUCT INFORMATION
複雑な形状にも処理が可能な傷の入りにくい黒色無電解めっき
機能特性
処理可能最大寸法(mm)
350×800×800
適応素材
鉄、ステンレス、銅合金、アルミ合金など
特長
- 光沢の有る黒色皮膜です。
- 耐熱性・耐光性に優れています。
- 硬度が高く他の黒色処理と比較して傷が付きにくい表面処理です。
- 複雑形状の部品やパイプの内面にも均一な厚さの皮膜形成が可能です。
- クロム・鉛などの環境規制物質を使用していません。
特性
光吸収 | 可視光領域(380~750nm)の光を平均で約90%吸収します |
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耐熱性 | 300℃で2時間保持しても反射率はほぼ変化しません |
精度 | あらゆる形状に対して均一な成膜が可能です。(指定膜厚の±10%) |
素材 | 様々な素材に処理が可能です。詳細についてはご相談下さい。 |
TEST DATA各種テストデータ
光吸収率
試験方法
分光光度計に積分球を装着し、全光吸収率を測定した。
使用機器:日立ハイテク製 U-3900、φ150積分球付き
測定範囲:200~800nm
測定光源:タングステンランプ(800~340nm)・D2ランプ(340~200nm)
結果
フォスブラックⅢの可視光領域の光吸収率は約91%であった。
耐熱性
試験方法
フォスブラックⅢ、黒アルマイトを300℃で2時間加熱し、加熱前後の可視光領域における光吸収率を比較した。
使用機器:日立ハイテク製 U-3900、φ150積分球付き
測定範囲:200~800nm
測定光源:タングステンランプ(800~340nm)・D2ランプ(340~200nm)
結果
フォスブラックⅢ
加熱前:約91% → 加熱後:約90% ⇒ 約1%低下
黒アルマイト
加熱前:約91% → 加熱後:約78% ⇒ 約13%低下
黒アルマイトの光吸収率が約13%低下したのに対し、フォスブラックⅢは約1%しか低下しなかった。
表面観察
試験方法
電子顕微鏡によって表面観察を行った。
使用機器:JEOL製 S-4800
結果
大小様々なクラックが表面に存在していることが分かった。
(クラック幅 50-200nm)